分子接合とは

化学結合で材料を接合する技術です。
ものづくりにおける接合技術にイノベーションをもたらします。

分子接合技術誕生の道のり

01

東洋一の松尾鉱山


岩手県にはかつて東洋一と呼ばれた硫黄が採れる松尾鉱山がありました。

02

鉱山の採掘硫黄の有効利用を目指して


石油化学の発展により、鉱山の採掘が衰退。
代表取締役社長 森邦夫が、鉱山の採掘硫黄の有効利用を目指してトリアジンチオール化合物を開発しました。

03

トリアジンチオール化合物を応用し
多数の製品を開発


このトリアジンチオール化合物を応用し、耐熱・耐油・耐オゾン性のある燃料ホースや耐熱性のある新幹線の床材、

医療用ゴム、硫黄による金属とゴムの直接加硫接着によるスチールラジアルタイヤ、長寿命化に成功したメンテナンスフリー金型など多数の製品が開発されました。

04

分子接合技術の概念を創出


様々な用途に対応するため、硫黄を含まないトリアジン化合物の合成にも成功し、これらの集大成として森邦夫が分子接合技術の概念を創り上げました。

従来の接合技術と分子接合技術の比較


従来の接合技術

従来の接合技術は、凹凸のアンカー効果によって材料同士をつなぎ合わせていました。
また、接合する材料同士の性質に合わせて接着剤を選定する必要がありました。

分子接合技術

分子接合技術では、分子接合剤と呼ばれる化合物が材料同士を化学結合でつなぎます。
そのため、材料表面が平坦でも十分な密着を得られることが特徴の一つです。
また、接合する材料が異なっていても、材料表面は分子接合剤の性質にすることができるため、接合する材料によらず、万能に接合できることが大きな特徴です。

分子接合のメカニズム


両方の被着体にMB処理 ~同一機能化表面~

片方の被着体にMB処理 ~被着体が官能基Xと化学結合する場合~

分子接合の必要条件


1. 被着体AとBを化学反応する距離まで近づけること

【接触させる方法】

  • で軟化させて圧力で変形させる
  • 片方の被着体に流動性を持たせる
  • 硬い被着体どうしの場合は接着剤を併用する(接着剤と被着体をMB剤で接合する)

2. 官能基が化学反応するエネルギーを与えること

被着体が接触した状態で化学反応に必要な熱エネルギーまたは光エネルギー(UV)を与える

分子接合プロセスは二つの条件を実現するようにデザインする


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